研究課題/領域番号 |
18K12227
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
小泉 順也 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (50613858)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ナビ派 / 美術制度 / 受容研究 / コレクション / 美術館 / フランス近代美術 / ポール・ゴーガン / ポール・セリュジエ / 西洋美術史 / 展覧会 |
研究成果の概要 |
本研究では、近年のフランス美術史において再評価が進むナビ派を取り上げ、美術館における作品収蔵の歴史、展覧会や回顧展の分析を通して、この美術運動の現在に繋がる受容の実態の一端を明らかにした。調査研究の成果は、パリのオルセー美術館におけるナビ派のコレクションの定量的分析、日本の美術館で開催された2つのピエール・ボナール展の比較検証、ポール・セリュジエ《タリスマン(護符)》をめぐる逸話の再考をそれぞれ論じた計3本の論文に発表した。さらに、8回の研究発表と2回の招待講演を実施し、フランスと日本の美術館に所蔵されたコレクションに関する新たな研究の方向性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、美術館の作品収蔵の歴史ならびに展覧会や回顧展の調査を通して、フランス近代美術史におけるナビ派の評価や受容の歴史的変遷を明らかにした。あわせて、日本各地の美術館に所蔵されたナビ派のコレクション、関連する展覧会を調査することで、再評価の機運が高まるナビ派の動向に日本が果たした学術的貢献を指摘した。また、シンポジウムおよびワークショップの開催、研究科の紀要雑誌の特集企画「ナビ派の現在」などを通して、ナビ派を研究する各地の美術館の学芸員、大学の研究者や大学院生を緩やかに繋ぐネットワークを構築した。
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