研究課題/領域番号 |
18K12373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 日本文理大学 |
研究代表者 |
東寺 祐亮 日本文理大学, 工学部, 助教 (70758656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 容認性調査 / Vスギル構文 / 比較相関構文 / ホド / 容認性 / 容認性アンケート調査 / EPSAシステム / 統語論 / スギル / EPSA / 度合い / 容認度 |
研究成果の概要 |
本研究では、比較相関構文やVスギル構文といった度合いが関連する構文を中心に容認度調査を実施した。Vスギル構文「難しい論文を選びすぎた」には、「選ぶ」に焦点がある「難しい論文をたくさん選びすぎた」という解釈と、「難しい論文」に焦点がある「選んだ論文が難しすぎた」という解釈がある。本研究では、Vスギル構文や比較相関構文のこのような解釈が生じる仕組みについて、容認性アンケート調査を実施して検証した。その結果、Vスギル構文については分析の予測と同様の結果となったが、比較相関構文については提案されている分析と異なる仕組みで解釈している話者がいることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生成文法の研究では十分に精査された母語話者の内省に基づいた言語データから分析が提案されるが、その容認性調査を行おうとした場合に、大きなばらつきが生まれることがある。しかし、それぞれの協力者の容認性判断を追跡して調べることで、頑健な観察を取り出すことができる。 その調査に特化したEPSAシステムは、照応関係の研究において実績を残している。しかし、この研究手法はこれまで照応関係という極めて限定的な部分にしか用いられていない。本研究では、度合いが関わる言語表現で使用することで、EPSAシステムがことばの研究に広く適用可能であることを示した。
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