研究課題/領域番号 |
18K12377
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
秦 政寛 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任助教 (50706439)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 言語発達 / 語彙 / 瞳孔径 / 語彙獲得 / 意味 / 言語 / 脳科学 / NIRS |
研究成果の概要 |
本研究は、乳幼児期における語レベルの意味処理に関わる認知神経メカニズムの解明を目的とした。前言語期から単語の獲得数が急速に増加するといわれる語彙の爆発期にあたる乳幼児を対象として、瞳孔径の変化を指標とした発達的変化を検討した。語彙数が少なく、カテゴリー化も十分に行われていないと考えられる初語表出期の単語の獲得過程においては、学習過程にあると考えられる語に注意や処理資源を向けることで、レキシコン内における意味表象の固定化を優先的に行っている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ことばの意味の獲得は、子どもの言語、認知、そして社会性の発達との関わりにおいて非常に重要な役割を担っている。しかし、言語発達初期における意味理解の認知神経メカニズムの解明は十分に行われていない。本研究では、初期のことばの意味獲得における注意や処理資源に関わる認知システムが、月齢を基本的なフェーズとした言語獲得レベルの違いによって異なる可能性が示唆された。本研究の成果は、言語発達遅延児、失語症や認知症を伴う言語障害者の意味処理に関わる認知神経メカニズムの解明へも応用が期待される。
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