研究課題/領域番号 |
18K12408
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
本多 尚子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40735924)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 英語史 / 史的統語論 |
研究成果の概要 |
本研究では、二重比較構文を含む各比較構文の発達は、Mustanoja (1960)とKytö and Romaine (1997)により提案された分析を仮定することで理論的に解明できると主張した。特に、二重比較の出現については、英語史において総合的言語から分析的言語への潮流に従って迂言比較の生起頻度が高まっていく中で二重比較構文も周辺的ではあるが容認されるようになった可能性が示唆される。また、二重比較構文の消失の要因については、屈折比較と迂言比較との間の機能的分業化の流れと,前述の一方向性の変化との相互作用であると、コーパス調査結果及び先行研究における分析などを援用し特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二重比較構文を含む比較構文の特徴に基づきデータを細分化したエクセル表のデータベースは今後さらに調査対象を副詞等を含む用例にも広げ、研究のさらなる発展につなげる基盤とすることができるものである。当該研究の成果を他言語の二重比較に関する理論的説明にも活かすことができるか検討した結果、少なくとも黒人英語で二重比較の用例、しかもMustanoja (1960)が英語において指摘したのと同様の特徴を持つ用例が観察されることから、当該言語における言語事実が本研究の成果として得られる分析を用いれば説明可能となり得ることを突き止めた。
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