研究課題/領域番号 |
18K12448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
張 セイイ 名古屋大学, 人文学研究科, 学振外国人特別研究員 (60791332)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 声調知覚 / 韻律理解 / 第2言語習得 / 中国語教育 / 言語処理 / 語彙産出 / 中日漢字語の音韻的類似性 / 相互コミュニケーション / ピンイン / 心理言語学 |
研究成果の概要 |
(1) 2,058語の中日2字同形語の客観的音韻類似性を計算し,音韻的距離の指標としてWebで検索できるようにした。(2) 日本語母語話者による中日同形語の客観および主観的な音韻類似性の相互関係および主観的音韻類似性の判断における背景諸要因を検討した。(3) 日本人中国語学習者による中国語の2字漢字語の音声的産出および知覚における漢字の声調による影響を検証した。(4) 多様な中国語の知覚・産出と関連させながら,文レベルの韻律的理解の背景諸要因を検証し,日本人中国語学習者による特徴を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は音節・語レベルの知覚・産出で,語から文へと拡張していくコミュニケーションにおける背景諸要因を検討した。これまで語レベルに留まっていた先行研究に対して,本研究は日本人のための中国語教育に関する文レベルの実証的な実験およびテスト研究を実施した。また,日本人のための中国語教育の教授・学習における最大の難点である声調の習得に焦点をあてて検討した。その結果,従来の中国語のピンイン教育への問題点などを示唆した。さらに,語彙知識と聴解能力を介し,音声による知覚,産出における音律による文の理解との相互関係を解明した。今後の中国語教育における音声を介した教授・学習のために,多くの提言を含んだ研究である。
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