研究課題/領域番号 |
18K12508
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 小田原短期大学 |
研究代表者 |
三枝 まり 小田原短期大学, 保育学科, 准教授 (10584211)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 西洋音楽受容 / オーケストラ / 近代日本 / 国際文化交流 / 近代日本音楽史 / 指揮者 / 近衞秀麿 / ドイツ / 20世紀 / 演奏法 / 文化交流 / 近代日本史 / アーカイヴ / 指揮 / 音楽と政治 / 音楽と社会 / 音楽学 / 自筆譜 / 音楽史 / データベース / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
国際的な評価を得た最初期の日本人音楽家の一人である近衞秀麿(1898-1973)の欧米における音楽活動を明らかにし、近衞秀麿研究の礎とするため以下の各項目を実施した。①海外に残る近衞秀麿に関連する資料の調査と収集、②資料の保全とデジタル化の推進、③日英両語による作曲・編曲資料の目録データベースの作成と公開、④資料の展示・レクチャーコンサート・シンポジウム等の企画、⑤演奏用貸し出し楽譜の制作、⑥手形帖の出版、⑦近衞秀麿編曲《君が代》の出版。これらを実施した結果、近衞の欧米滞在は音楽家近衞のキャリアにおいて重要な意味を持ち、その経験がその後の彼の指揮活動に大いに資することになったことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近衞秀麿は近代日本音楽史において重要な役割を果たしたが、海外の活動についての研究は相対的に立ち後れていた。本研究は、特にドイツ連邦公文書館に所蔵される1300点を越える近衞関連資料に焦点を当てたもので、近衞自身の活動の詳細のみならず、戦前・戦中期の日本とドイツの文化交流の実態や日本理解の様相の一端を明らかにした点は学術的・社会的に意義がある。また、ドイツのマンハイム歌劇場の楽譜書庫で、近衞秀麿編曲によるシベリウス作曲《交響曲第2番》の全パート譜とスコアを見つけることができたことは、海外に残る日本人資料の収集という点で、大きな成果であった。今後、演奏用貸し出し楽譜を作成して、一般に提供したい。
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