研究課題/領域番号 |
18K12565
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
金井 拓人 帝京大学, 付置研究所, 助教 (60779081)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 水晶製遺物 / 原産地推定 / 赤外分光分析 / 水晶製石器 / 石英石器 / 産地推定 |
研究成果の概要 |
本研究ではこれまで困難と考えられてきた水晶(石英)製遺物の原産地推定手法を新たに開発した。主に地質学分野で利用されていた赤外分光分析を水晶製遺物の分析に適用することで、非破壊で水晶の原産地を推定する手法を開発することができた。開発した手法を山梨県内の4つの縄文時代遺跡から出土した水晶製遺物について適用し、3つの遺跡においては甲州市の竹森鉱床を主たる水晶原産地として利用していることを明らかにした。縄文時代の石器石材としての水晶の流通における重要な知見を得ることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は国内において水晶の原産地推定に初めて成功した研究であり、その学術的意義は大きい。海外においてはいくつかの手法が提案されているが、資料の破壊を伴うものが主流であり、非破壊で分析が実施できる本手法の提案によって分析対象とする資料の幅を広げることができた。また、山梨県において水晶は地場産業資産であり、本研究により山梨県最古期の水晶利用について明らかにできたことで地域活性化にも寄与することができた。
|