研究課題/領域番号 |
18K12711
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
杜崎 群傑 中央大学, 経済学部, 准教授 (30631501)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 中国共産党 / 人民代表会議 / 人民代表大会 / 権威主義 / 正統性 / 政治協商会議 |
研究成果の概要 |
本研究は人民代表大会の開催過程に着目し、中国における三権分立と党の関係、これによって導き出される政治体制と、共産党による「党国体制」=独裁化の実態、およびそのための具体的手段を検討するものであった。 本研究の結果、1940年代前半には中国共産党の根拠地においても分立をより強調するという意味で現在と別の議会制の可能性があったこと、しかしそれにもかかわらず、最終的には中国共産党は社会主義的「理念」に基づく議会制度を選択し、それが現代にまで強く影響を及ぼしていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は人民代表大会・人民代表会議を中心とする三権分立と党の関係、これによって導き出される政治体制、共産党の権力の強靭性と脆弱性の実態を実証的に明らかにし、当時完成された政治制度は、現代中国政治にまで根強く残っており、現代においても中国における民主化を著しく制約している要因の1つと考えられることを明らかにした。 また本研究で収集された貴重な史料は、従来から史料の乏しさと分散さが指摘されてきたが、本プロジェクトを通して、中国の1950年代史研究にとっての確固たる基盤を提供し、アクセスを容易にすることにより、日本の中国研究に多大なる貢献を行うことができるようになった。
|