研究課題/領域番号 |
18K12895
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
古賀 裕也 東北学院大学, 経営学部, 准教授 (40780383)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 格付 / 利益マネジメント / 複数格付 / 経済的帰結 / 財務会計 / 利益調整 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は複数格付の役割を実証的に検証することである。第1に、本研究では投資適格格付と不適格の区分と利益マネジメントの関連性とその影響を調査した。検証の結果、BBB-とBB+を付与されている企業は、実体的利益マネジメントを実施していることが明らかになった。また、格付機関は単一格付の企業に比べ、複数格付が付与されている企業の利益マネジメントを格付評価において割り引いて評価していることがわかった。第2に、IFRS適用に着目し、複数格付が格付関連性にどのような影響を与えるのかを検証している。検証の結果、IFRS適用後に複数格付を有している企業は格付関連性が向上していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は複数格付の役割を明らかにしている点に学術的な意義がある。先行研究では格付機関間の競争が及ぼす格付に与える影響の結果は一貫していない。海外では2社以上の格付機関から格付を取得することが一般的であり、S&PとMoody'sのシェアが高い。本研究は単一格付の取得が一般的で、格付機関が5社存在する日本のセッティングを用いて、格付機関の競争の役割を明らかにしている点に学術的な意義を有している。
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