研究課題/領域番号 |
18K12896
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 東北大学 (2019-2021) 文教大学 (2018) |
研究代表者 |
亀岡 恵理子 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (30806295)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 監査パートナー / 監査品質マネジメント / クライアントと監査パートナーのマッチング / 監査チーム編成 / 選好 / 人と環境との適合度 / 個人特性 / 監査パートナーとクライアントのマッチング / 監査パートナーの選好 / 監査事務所 / 監査チームの編成 / 財務諸表監査の質 / 監査アウトカム・マネジメント / マッチング / 交渉 / 監査チームの指示・監督 / 品質管理 / 監査インプット / 日本の監査労働市場 / 公認会計士 / 監査チーム / 監査人 / ダイバーシティ |
研究成果の概要 |
本研究では、第1に、公表データを用いて、わが国の財務諸表監査従事者の個人特性を探索した。第2に、多様な特性をもつ個人がどのように組み合わさって監査チームを構成し、組織的監査に従事するのかのプロセスを、監査パートナーを対象としたインタビュー調査に基づき部分的に検証した。特に、クライアントと監査パートナーとのマッチング、監査チーム編成がどのように決定されるのかに焦点をあて、前者は監査事務所がシステマティックにマネジメントしているため監査パートナーの裁量が働く余地が小さいこと、対して、後者は監査パートナーにチームメンバー選抜の裁量があり、パートナー間で選好のばらつきがあることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の監査グローバル規制は、監査パートナーに対する着目を高めており、監査アーカイバル研究もまた、新しい研究ストリームのもと、監査パートナーの個人特性と監査品質との間の相関関係を示す研究証拠を蓄積している。しかしながら、財務諸表監査の実態においては、監査パートナーは監査品質に影響を与えることのできる唯一のプレーヤーではない。本研究は質的研究方法の採用により、アーカイバル研究ではリサーチ・デザイン上、十分に扱うことができない複数の要因およびそれらの相互作用を検討することによって、実務に対する理解を深めるとともに、先行研究を補完する証拠を提示した。
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