研究課題/領域番号 |
18K13036
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
吉田 潤 岩手医科大学, 教養教育センター, 助教 (20611007)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | Falcarindiol / 機能性物質 / GSK-3β / インスリン / 糖新生 / セリ科植物 / 肝細胞 / ポリアセチレン化合物 / ウコギ科植物 / falcarindiol |
研究成果の概要 |
セリ科野菜やウコギ科山菜に含まれるポリアセチレン化合物falcarindiol類は、抗菌活性や抗がん活性を有することが知られている。本研究では、ラット肝がん由来細胞株H4IIEを用いた解析により、falcarindiol類がインスリンシグナル伝達経路の下流に位置するGSK-3βや栄養シグナル経路に関わるタンパク質リン酸化酵素群のリン酸化状態に影響を与えて糖新生を抑制する作用機序が示唆された。本成果は、糖尿病態において活性亢進がみられるGSK-3β活性を調節する食品機能性物質の基礎研究であると共に、疾患予防への応用も期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、セリ科野菜やウコギ科山菜等に含まれるポリアセチレン化合物のインスリンシグナル伝達経路や栄養シグナル経路に対する作用機序の一部を明らかにした。本成果は、falcarindiolの食品機能性物質としての科学的根拠の一部を提供すると共に、肝細胞における糖代謝を中心としたエネルギー代謝調節機構の分子メカニズムの解明と生活習慣病の新たな改善法の確立に寄与するものである。また、日常的に摂取する機会の多いセリ科野菜の食品機能性素材としての有益性を明らかにし、ウコギ科山菜の可食部及び成長体の薬用植物資源としての有効活用に繋がることが期待される。
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