研究課題/領域番号 |
18K13050
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 青山学院大学 (2020-2022) 東京学芸大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
福元 真由美 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (00334459)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 教育の現代化 / 知的教育(知育) / 就学前教育 / 数遊び / 科学遊び / 言葉遊び / 戦後幼稚園教育 / 知育 / 文字の教育 / 数の教育 / 科学の教育 / 戦後保育史 / 幼稚園教育 / ことば遊び / 戦後 / 日本 / 保育史 / 雑誌『幼児と保育』 / 永野重史 / 領域「自然」 / 戦後日本 / 保育 / 幼小接続 |
研究成果の概要 |
本研究では、1960-1970年代の日本の幼児教育における知的側面の発達を重視した教育について、「教育の現代化」との関連を明らかにすることを試みた。そこで、数、科学、言葉の3つの分野について基礎的資料を収集し、当時の幼稚園教育の動向や特徴的な事例を中心に検討した。結果、「教育の現代化」の影響を受けた知育の特徴として、3分野において認知の発達を目的とする「遊び」が、教育方法として重視されたことが明らかになった。その歴史的経緯、具体的な「遊び」の内容と方法、幼小接続へのつながりについても検討し、国内の学会で報告し、論文化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後幼児教育史研究における知的教育に関する議論は、経験主義対系統主義、情操重視対知識重視の構図で解釈する問題を有し、1960-1970年代の多様な知的教育の可能性を追究することを難しくした。このため、当時の数的、科学的、言語的な経験を組織する保育の理論及び実践に関する研究の空洞化を招いた。これに対し本研究は、戦後の知的教育の展開を「教育の現代化」と関連づけ、それらを考察する研究の端緒を開いた。そして「教育の現代化」を契機に、日本の幼小接続に関わる知的教育の系統が成立した可能性を描き出すことを試みた。
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