研究課題/領域番号 |
18K13121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
亀崎 美沙子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (60459592)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子育て支援 / 葛藤 / 倫理的意思決定 / 保育士 / 文献レビュー / 葛藤類型 / 葛藤内容 / 保育者 / 専門職倫理 / 意識パターン |
研究成果の概要 |
本研究では、子育て支援における保育士の葛藤の解決モデルを作成するために、1)事例研究、2)文献検討、3)アンケート調査を実施した。 1)では保育士の子育て支援の意識には、母親規範意識と専門職倫理意識が併存しており、葛藤の解決には専門職倫理にもとづく意思決定が必要であること、2)では子ども及び保護者に対する倫理責任として、各8項目を明らかにした。また、倫理綱領の国際比較から、我が国の倫理綱領の課題と展望を考察した。3)では①いずれの葛藤パターンにも同程度に葛藤が生じること、②「子どもの保育をめぐる葛藤」が最多であること、③倫理知識をもつほど専門職倫理意識が高いことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、実態が把握されていなかった子育て支援の葛藤の内実を明らかにした。また、その解決に必要とされる「子どもに対する倫理責任」および「保護者に対する倫理責任」を明らかにした。子育て支援の葛藤が生じた際、これらの倫理責任を活用することにより、子どもと保護者のそれぞれに対して、保育士が何をすべきかを明確化し、対応の方向性を導くことが可能となる。さらに、本研究では、他の専門職や諸外国の保育専門職の倫理綱領との比較を通して、保育士の専門職倫理の課題と展望を明らかにした。これらの成果は、今後の専門職倫理の発展および倫理教育プログラムの開発に寄与することが期待される。
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