研究課題/領域番号 |
18K13127
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
野口 紗生 明治大学, 研究・知財戦略機構(生田), 研究推進員 (60634277)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音環境 / 子どもの体験 / 想像遊び / 音楽 / ワークショップ / 保育者 / 吸音 / 音への気付き / 音体験 / アーティスト / 三項関係 / 音楽活動 / 保育 / 保育施設 / 保育環境 / アート活動 / アクションリサーチ / 文化・社会的規範 |
研究成果の概要 |
本研究では、音の視点から子どもの経験を捉え、その発達的意味について検討することを目的として、保育場面における子どもの音体験について、観察調査及び音環境調査を行なった。 音・音楽に注目する場面の分析では、子どもと保育者が共に音・音楽についての考え学び合うことによって、想像性や声のあり方について一歩深める経験を得られることが捉えられた。生活場面の分析では、日常音環境について考える機会は、子どもが音環境の性質を理解し活用する経験となること、保育者が音環境の保育的意味を考える契機となることが示された。加えて音響環境の改善が保育者の音への意識向上やコミュニケーションの深まりへとつながることも捉えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育における音環境は、これまで喧騒感や吸音不足等の課題が指摘されてきたもののその保育的意味の視点からの検討は少なかった。これに対し本研究では、子どもの経験とその発達的意味の視点から音・音環境の意味を捉え直し、保育的、物理環境的、双方の視点からその在り方を探求するとの点で新規的な取り組みと位置付けられる。また、子どもの音体験を活動場面と生活場面とに分けて検討した結果、音環境のもつ意味や検討すべき内容は異なるものの、保育者ら大人の音・音環境に対する感じ方、考え方が活動や園生活の質に深く影響することが捉えられた。これは保育関連分野の今後の可能性を拓く基礎研究として期待できる成果と考えられる。
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