研究課題/領域番号 |
18K13220
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
丹治 敬之 岡山大学, 教育学域, 准教授 (90727009)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 初期の読み発達 / 早期支援 / 認知能力 / 家庭のリテラシー環境 / 縦断研究 / ICT / 介入研究 / 初期の読み書き発達 / 認知的規定因 / 効果検証 / 読み書き発達 / 家庭環境 / 就学前後 / 教師の実態把握 / 読み書き困難 / 早期の気づき / 認知発達 / 家庭環境要因 / 行動的要因 / 早期把握 / 読み書き困難児 / 読字発達 / 学習ソフト開発 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、以下の2点である。 1点目は、就学前幼児から小学3年生までのかな単語読みの速さと漢字読みの正確さの縦断調査から、それらの発達を予測する認知的要因と家庭での読み書き環境との関連を分析した。その結果、就学前後の段階の子どもとその保護者に対する早期支援の必要性があることと、かな読みと漢字読みはそれぞれ重要な認知能力が異なることが明らかになった。 2点目は、かな単語読みの速さに対する学習支援教材を開発した。ICT機器(PC・タブレット端末)で利用可能な教材であり、小学低学年の読み困難のある子どもに有効性が確認された。今後、さまざまな事例や場所での展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、就学前から小学3年生までの初期の読み発達の様相について、同じ子どもを4年間追跡する縦断調査から明らかにした点である。特にかなと漢字の異なる書記体系を学ぶ日本の子どものそれぞれの読み発達の特徴と、関連する認知能力および家庭のリテラシー環境の影響度を明らかにしたことは、子どもの初期の読み発達の見通しを与える重要な意義がある。社会的意義は、とくに就学前後段階における子どもとその保護者に対する早期支援の重要性をデータから実証した点と、読み困難のある子どもに対するICT機器(PC・タブレット)を用いた読み支援教材を開発した点である。
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