研究課題/領域番号 |
18K13258
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 東京学芸大学 (2022) 神戸大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
吉田 実久 東京学芸大学, 教育学研究科, 研究員 (40801593)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 科学教育 / 現象学 / 現象学的アプローチ / 専門的成長 / 教員 / 文化研究 / 科学教育観 / 科学教員 |
研究成果の概要 |
本研究は、現在の日本の学校教員が持つ「理科・科学の学習観」を、他国の学校教員のものと対比させながら、これからの教育において重要とされる「主体的・対話的で深い学び」に向けて、教員自身が自らの学習観を振り返りつつ、専門的成長へと繋げていくことの出来る方策として、現象学的アプローチの可能性を検討した。 研究の成果として、デンマーク・南アフリカの科学教員と比較して、日本の科学教員が「分かる・理解する」ことを教える中で重要視していることがわかった。また、現象学的アプローチが科学教育研究者の主体的なかかわりと振り返りを言語化する可能性を持っていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、科学教育における日本の文化的特徴として、デンマーク、南アフリカとの比較を通して、教員が「わかる・理解する」に着目している点を現象学的アプローチによって明らかにした。科学教育の文化研究において、国際的にその研究手法が多岐に渡り、また、言語の違いによる研究成果の共有や議論の難しさがあった。本研究は、学習者、教育者、研究者という異なる視座を現象学的アプローチにより検討することで、より深い考察と議論ができる可能性を示し、一定の学術的意義をもたらすことが出来たと考える。
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