研究課題/領域番号 |
18K13268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 翠 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任助教 (60816867)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 配偶者選択 / 社会的伝達 / 配偶者選択の模倣 / 進化心理学 / 性役割観 / 模倣 / 魅力 / 社会的模倣 / 社会的学習 / 顔魅力 / 表情 / 性役割 / 社会化 |
研究成果の概要 |
本研究では、①ヒトにおける配偶者選択の社会的伝達/他同性他個体の選択の模倣の検証と、②社会文化・文脈要因との相互関連性について検討した。①については、先行研究が外見的特徴(顔)に対する魅力評価の変化を検討していることから、初めに顔の魅力評価における社会的伝達を検討した。特に女性の配偶者選択では外見的特徴(容姿)以外の要素(性格特性や資源など)が重要であることから、通文化的に配偶者選好に関わる複数の要素を取り上げ、他者の選択情報が与えられた際に、配偶者選好にどのような影響があるか検討した。また、配偶者選択における被影響性の認知についても検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、①配偶者選択における社会的伝達という、これまで検証が不十分であった研究課題を発展的に追試した点と、②進化心理学領域において実施されてきた配偶者選択に関する研究と、社会科学分野で実施されてきたジェンダー研究の統合的検討を行った点である。特に後者については、研究3,4において社会的伝達という進化生物学的・心理学的プロセスのあり方が個人の性役割規範によって異なる可能性が示唆された。配偶者選択およびそれらを通じた社会・文化のジェンダー規範の発生と維持に、進化生物学的プロセスと社会・文化的プロセスがどのように相互作用し関与しているかを明らかにするための嚆矢となる研究であると考えられる。
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