研究課題/領域番号 |
18K13276
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
堀田 結孝 帝京大学, 文学部, 准教授 (90725160)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 互恵性 / 利他性 / 協力 / 罰 / 信頼 / 計算論モデル / 経済ゲーム / 向社会性 / 利他行動 / 学習 / ベイズ統計モデリング / 互恵 / ベイズ統計 / 人間行動 / 同調 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、経済ゲームを用いた行動実験、実験データへの計算論モデルの当てはめ及び情報量基準に基づくモデル比較のアプローチを組み合わせ、人々の協力行動を説明する上で高い説明力を有するモデルを探ることであった。一連の実験研究の結果、同じ相手と繰り返し交換を行う状況と毎回相互作用相手が変わる状況いずれにおいても、相手の行動のみに反応する単純な互恵モデルよりも、自分と相手の前回の行動両者を考慮するモデルが多様な参加者の個人差を含む実験データにおいて高い予測力を有することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
協力行動の実験研究において、人々の行動規則を理解する上で互恵性の重要性が認識されている。一方、理論的には、協力の進化において単純な互恵戦略以外の有効性も指摘されてきた。本研究成果は、協力の文脈における人々の行動を理解する上で単純な互恵性のみでは不十分であることを示しているとともに、単一のモデルで協力の文脈における行動のバリエーションを効率的に予測できる可能性を示唆している。本研究成果は現実の人間の行動規則の素朴な理解に留まらず、協力の進化における理論モデルに対してもフィードバックをもたらすことが期待される。
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