研究課題/領域番号 |
18K13284
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
原田 知佳 名城大学, 人間学部, 准教授 (00632267)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / グレーゾーン / 自己制御 / 感情推測 / 集団 / 心理的安全性 / 社会性 / 自殺予防 / チーム / 集団パフォーマンス / チーム・プロセス / 社会的自己制御 / CLPM / RI-CLPM / 社会的感受性 / 社会的安全性 / 自己主張 / 自己抑制 / ASD / 実行機能 / GRIP / 小集団 / ASDグレーゾーン / 他者感情推測 / 発言抑制 / RMET / 集団過程 |
研究成果の概要 |
他者感情推測が苦手な学生は,グループ作業時に「相手の意見を否定しないというルール」の導入要求が示されること,傾聴が促される環境下で発言しやすいと感じることが確認された。ASD者は自分自身の能力不足や失敗への不安を感じやすいことから、安心して発言できる環境がグレーゾーン者の良好なパフォーマンスに繋がる可能性があり,職場集団を対象とした研究でもそのことが確認された。職場集団では,心理的安全性が高ければ,メンバーの社会性が低くても集団パフォーマンスの低下に結びつかないことが確認された。また,対人関係上の困難を抱える中学生には,感情の整理・対処・相談理解に関する教授が相談の負担感を減弱させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,他者の感情推測や対人関係で困難さを抱える人たちに焦点を当て,学校現場(中学校,大学)や企業現場など複数のフィールドで調査を行うことによって,どういったサポートが有効かを多角的に検証した。他者感情推測が苦手な学生が小集団活動時に感じる困難さやサポート要求を明らかにした点,職場集団においてメンバーの社会性が集団パフォーマンスに及ぼす影響を心理的安全性が調整していることを明らかにした点,ASD傾向の高い女性の自殺率の高さに注目が集まっている中で,女子中学生への自殺予防教育プログラムの効果検証を行い,一定の効果と留意点を明らかにした点は,いずれも社会的・学術的意義が高いといえる。
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