研究課題/領域番号 |
18K13288
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
浅野 良輔 久留米大学, 文学部, 准教授 (50711909)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市-地方 / 社会生態環境 / 幸福感 / 人生満足度 / 対人関係 / 関係流動性 / 人生満足度尺度 / 測定不変性 / 2次分析 / 北米 / 日本 / 非公式社会的統制 / アメリカ / 都市居住 / 社会規範 / 社会関係資本 |
研究成果の概要 |
本研究では、日米において居住地の都市度が幸福感とどのように関連するかを検討した。第1に、総合的社会調査と世界価値観調査のデータを用いて、アメリカ合衆国の都市居住者は地方居住者よりも主観的幸福感が低いのに対して、日本の都市居住者は地方居住者よりも主観的幸福感が高いことを示す知見が得られた。第2に、2つの調査 (N = 12,149) に基づき、日本語版人生満足度尺度の構成概念妥当性を支持する知見が得られた。第3に、3つの調査と1つの実験 (N = 14,781) に基づき、日本の都市居住者は、地方居住者よりも高い関係流動性を経験することで人生満足度を高めるという知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は国内外で注目されている社会生態学的アプローチに立脚している。居住地の都市度は、心理学において近年導入され始めた社会生態環境要因である。しかし、居住地の都市度が幸福感に与える影響やそのメカニズムは、いまだ不明のままである。この現状を打破すべく行われた本研究課題の知見は、幸福感をめぐる社会心理学やパーソナリティ心理学、文化心理学といった心理学分野だけでなく、経済学、社会学、政治学、公衆衛生学、疫学といった他分野にも波及すると考えられる。また、本研究課題から得られた成果は、SDGs11「住み続けられるまちづくりを」の達成にも役立つことで、社会に対する研究成果の還元という責務も果たせるだろう。
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