研究課題/領域番号 |
18K13291
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 京都大学 (2020-2023) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
明地 洋典 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (50723368)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知科学 / 自閉症 / 社会的認知 / 選好性 |
研究成果の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム者は社会的選好性が弱いというよりむしろ特定の事物や特徴への選好が過剰であり、この過剰な選好性が発達の軌跡に影響を与えることを想定する。4つの調査により、学童期、青年期、成人期の自閉スペクトラムおよび非自閉スペクトラムの人たちにおける選好性の様々な側面を検討した。結果、構造化された場面では自閉スペクトラムと非自閉スペクトラムの人たちとで明確な違いは見られなかったが、構造化されておらず、より自由に反応や行動が可能な場面では違いが見られた。自発的な反応を捉えることは自閉スペクトラムの人たちの選好性や発達の本質を理解するために不可欠であることが考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの自閉スペクトラムに関する理論は、生得的あるいは発達初期における行動特性、特に社会的な注意や選好性が弱く、それが非定型的な社会性発達に繋がることが仮定されてきた。しかし、発達経路を考えると、自閉スペクトラム症の特徴の1つである興味や感覚の違いの方が発達全般に影響を与えていることが考えられる。本研究は、そのような発達経路を考えた上で、選好性という概念を用いて自閉スペクトラムの診断を受けている人たちとそうでない人たちの類似性や差異を捉えたところに学術的意義がある。
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