研究課題/領域番号 |
18K13299
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
畑野 快 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (50749819)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アイデンティティ / 経験サンプリング法 / 多変量解析 / 精神的健康 / 青年期 / 成人期初期 / 経験サンプリング / パーソナリティ / 発達 / 日誌法 / 主観的幸福感 / 心理的問題 / 縦断調査 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、若者の将来に対する意識と精神的健康の関連について明らかにすることであった。この目的を達成するために、複数の時点で経験サンプリング法(短期間に繰り返しデータを収集する手法)を行った。統計的解析を行った結果、日常的に将来の計画に安心感を抱いている若者は人生満足感・幸福感が高い一方で、不安を感じている若者は逆の傾向にあること、日常的に将来の計画から安心感を得ている若者はほとんどいないことが明らかになった。さらに将来への意識は対人関係等のライフイベントと関連していた。本研究の成果は、日常的な将来への意識が精神的健康と強く関連し、その関連を促すライフイベントを明らかにしたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、若者の将来の意識と精神的健康の関連は、1年に1度の調査に基づいて検討されてきた。しかし、1年に1度では、その間にどのような意識の変化が起きているのか明確でないこと、その変化の理由について明確でないという限界がある。それに対して、本研究では毎日調査を行うことで将来への意識と日常的な精神的健康の関係を精緻に明らかにした。この結果は、若者の精神的健康が将来への意識と強く関連していることを明らかにした点で学術的意義がある。また、将来への意識とライフイベントが精神的健康に及ぼす影響を明らかにしたことで、その支援のための方策を考案する上でのエビデンスを提供したことに社会的意義がある。
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