研究課題/領域番号 |
18K13339
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
大江 悠樹 杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 認知行動療法 / 集団認知行動療法 / オンライン / 簡易型認知行動療法 / 曝露 |
研究成果の概要 |
過敏性腸症候群(IBS)に対する内部感覚曝露を用いた認知行動療法の集団版(集団版 CBT-IE)を作成し、京都大学および高槻赤十字病院と共同で質の高い臨床試験(RCT)を実施した。薬剤抵抗性のIBS患者に対し、通常治療に加えて集団版CBT-IEを実施した群は、通常治療のみの待機群と比較して、主要評価項目である腹部症状の重症度(IBS-SSS:-115.8 vs -29.7)および疾患特異的QOL(IBS-QOL:20.1 vs -0.2)においてより大きな改善を認めた。これにより、薬剤抵抗性のIBS患者における集団版CBT-IEの有効性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、有病率が高く、個人的にも社会的にも負担の大きい疾患である過敏性腸症候群(IBS)に対する集団形式の認知行動療法(CBT)を開発し、質の高い臨床試験(RCT)によりその有効性を検証した。CBTは難治性のIBSに対する治療法として各国のガイドラインで推奨されているが、CBTを実施できる専門家の数は十分とはいえず、必要な患者がCBTを受けられずにいる状況である。IBSに対する集団形式によるCBTの開発により、治療者が同時に複数の患者に対して治療を提供することができるようになり、必要なIBS患者にCBTを届けやすくなったと考えられる。
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