研究課題
若手研究
本プロジェクトは,自伝的記憶の概括化(OGM)が生じるメカニズムおよび記憶の特定性トレーニング(MeST)がOGMおよび抑うつに効果を発揮するメカニズムを明らかにすることを目的とした。いくつかの実験研究を通じて,ネガティブな手がかりに対するOGMの直接検索が抑うつに特に関連するメカニズムとして特定された。このことから,OGMに対するアクセシビリティを変容させる介入が重要であることが示唆された。MeSTによる治療データの二次分析では,OGMの直接検索が抑うつを予測する効果をMeSTが緩和させることが示された。OGMのアクセシビリティに焦点を当てた介入では,抑うつに対する大きな治療効果が示された。
本プロジェクトの成果は,OGMがなぜうつ病の脆弱要因となっているのか,その考えうる経路を特定するものであり,当該研究領域に重要な知見をもたらした。さらに,そのメカニズムに基づいた治療法の確立は,うつ病という社会問題に対してひとつの解決策をもたらす。
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すべて 国際共同研究 (9件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件) 備考 (3件)
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