研究課題/領域番号 |
18K13357
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
森本 浩志 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (20644652)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知症 / 家族介護者 / 役割間葛藤 / エンリッチメント / アクセプタンス / コミットメント / 自己効力感 / ソーシャル・サポート / 介護負担 / 注意制御 / 認知行動療法 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、働きながら認知症の人を介護している家族が、仕事と介護の両立生活の中で経験するネガティブな体験(役割間葛藤)とポジティブな体験(エンリッチメント)の改善・向上に寄与する要因について、嫌悪的な事象をあるがままに受け入れる「アクセプタンス」と個人の人生における重要な事柄(価値)に沿った行動である「コミットメント」に着目して検討することであった。縦断調査で得られたデータを分析した結果、アクセプタンスは役割間葛藤の低減に、コミットメントは役割間葛藤の低減およびエンリッチメントの向上に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、認知症の人の増加に伴い、働きながら親族の認知症の人を介護する家族が増加している。一方で、これまでの認知症の人の家族介護者を対象とした研究は、主に介護における問題の解決に焦点が当てられてきた。本研究の学術的意義として、アクセプタンスとコミットメントが、介護と仕事の両立における心理的問題の改善に寄与することを示したことが挙げられる。また、この2つの要素はアクセプタンス&コミットメント・セラピーにより向上することが示されている。本研究の社会的意義として、介護と仕事の互恵的な両立を可能とするプログラムの提供につながる具体的知見が得られたことが挙げられる。
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