研究課題/領域番号 |
18K13374
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 東京女子大学 (2019-2020) 高千穂大学 (2018) |
研究代表者 |
上野 泰治 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (20748967)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 感情 / 認知 / ニューラルネットワーク / ノルアドレナリン / fMRI / 加齢 / シミュレーション / 情動 / ニューラルネット / 計算機モデル / PDP / 記憶 |
研究成果の概要 |
本研究は、感情が認知機能に及ぼす影響を解明することを目的とした。これまでの心理学研究では、感情・情動興奮によって認知成績が下がることもあれば、上がることもあった。しかし近年、その矛盾した心理学結果を説明する神経科学モデルが提唱された(GANEモデル:Mather et al., 2011)。本研究計画では、そのGANEモデルから生み出される予測を神経制約コンピューターシミュレーションで検証した。結果、優先的に処理されている情報の処理は、興奮覚醒時には更に促進される一方、興奮覚醒時に優先的に処理されていない情報は、興奮覚醒時に処理が抑制されることがシミュレーションによって示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果は、Nature Human Behavior; Cerebral Cortex; Cognition; Attention, Perception & Psychophysicsといった雑誌に採択された。その学術的意義としては、比較的別個に研究されがちな心理学、計算科学、神経科学の知見を単一モデルにまとめたところにある。また、高齢者が情動興奮時にどういった認知機能の低下が起きるかを予測することも可能にした研究である。高齢者の犯罪理由として、激怒(興奮)して周りが見えなくなる、といった理由の頻度が高いことからも、そういった社会問題に貢献するといった意義が期待される研究である。
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