研究課題/領域番号 |
18K13534
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
川村 淳一郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 訪問研究員 (00814667)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ニュートリノ / 超対称模型 / 質量階層性 / LHC実験 / 異常磁気モーメント / 超対称性 / フレーバー / 暗黒物質 / ミューオン異常磁気モーメント / バリオン生成 / スニュートリノ / 加速器 / 統一模型 / アクシオン / ヒッグス / 超対称標準模型 / ニュートリノ質量 / 電弱対称性の破れ / フレーバー物理 / 素粒子理論 |
研究成果の概要 |
本研究の成果としては、超対称模型におけるニュートリノを含むクオーク・レプトンの質量構造の理解と、精密測定における標準模型の予言からのずれを説明する新物理の提案がある。前者では、量子重力を含む統一理論であるF理論に基づいたニュートリノ物理の解析や、モジュラー対称性等を用いて階層構造を説明する超対称模型を構築した。また、ニュートリノ質量項を利用したバリオン数生成や、ニュートリノの超対称対であるスニュートリノをLHC実験で検証する方法を提案した。後者では、ミューオン異常磁気モーメントやB中間子の稀崩壊におけるずれを、超対称標準模型や第4世代クオーク・レプトン等を含む模型で説明する方法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
F理論のような統一理論の枠組みを考える事で、ステライルニュートリノと呼ばれる仮想粒子の存在が示唆される事を明らかにした。近年、クオーク・レプトンのフレーバー構造を理解する上で、モジュラー対称性が活発に議論されてきたが、本研究ではその階層構造を説明する可能性について具体的に議論した。特に、クオーク・レプトンの階層構造を同時に説明する模型は初であり、重要度が高い。近年見つかっている標準模型の予言からのずれは、新物理の兆候の可能性があるため興味深い。本研究では、これらのずれのうち複数を同時に説明できる数少ない可能性のうちの一つであり、精密測定や加速器によって今後の更なる検証が期待できる。
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