研究課題
若手研究
暗黒物質検出において、大質量と方向感度を両立できる手法として、高圧キセノンガスTPCで柱状再結合現象を応用する、というものがある。本研究では、5MeVのα線で柱状再結合が起きることを確認した結果について論文にまとめた。また、低エネルギーの原子核反跳での柱状再結合の測定を視野に入れ、中性子ビーム試験を実施した。
柱状再結合現象が荷電粒子の角度に応じた変化があるかどうかは、検出器の新しい使い方をする上で興味深い測定と考えている。今回、5MeVのα線での観測に成功しており、本研究期間中に系統的な誤差について評価を行い査読付き論文としての出版ができた点が1つ目の成果となる。また、実際の暗黒物質探索への応用を見据え、中性子ビーム試験の実施準備を完遂させた。コロナの影響で試験自体が本研究期間を少し過ぎてしまったが、試験によるデータ取得も問題なく実施することができた。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件) 備考 (2件)
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