研究課題/領域番号 |
18K13578
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢部 清人 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (60749480)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 銀河天文学 / 銀河形成 / 銀河進化 / 星間物質 / すばる望遠鏡 / 光赤外天文学 / 赤外線天文学 / 化学進化 |
研究成果の概要 |
すばる望遠鏡超広視野撮像カメラHyperSuprime-Cam (HSC) を用いて得られた大規模撮像データに基づき、 z=0.3-0.9 において非常に大きな輝線等価幅 ([OIII]5007>1000A) を持つ銀河の探査とそのフォローアップ分光観測を行った。これらの強輝線銀河は同様の赤方偏移にあり同程度の星質量を持つ普通の星形成銀河に比べ、星形成率が非常に大きく、低金属量であることが明らかになった。また、極めて高い[OIII]/[OII]輝線比を示し、stacking解析の結果HeII輝線が検出されたことも考え、この様な銀河種族ではX線連星が重要な寄与をしている可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではすばる望遠鏡HSCによって得られた大規模撮像データを有効利用し、銀河形成進化の鍵となるような特異な銀河種族の探査とその性質の調査を行った。これまでに行われている同様の赤方偏移での研究と比べ、非常に大きな輝線等価幅を示す銀河種族を発見し、それらが極めて特異な星間物質の状態を示していることを明らかにした。また、X線連星が銀河の性質に大きな寄与をしている可能性があること明らかにした。これらの銀河種族の系統的な研究は、銀河形成進化モデルの発展のみならず、連星進化モデルの発展にも繋がる成果である。
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