研究課題/領域番号 |
18K13639
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2019-2020) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018) |
研究代表者 |
矢部 優 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員 (30802699)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | スロー地震 / 南海トラフ / 日本海溝 / 浅部スロー地震 / 沈み込み帯 / 地震モーメント / 地震波エネルギー / 浅部低周波微動 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
日本周辺ではスロー地震と呼ばれる通常の地震とは異なるプレート境界断層運動が生じている.南海トラフの深さ30kmで発生するものは深部スロー地震と呼ばれ,南海トラフや日本海溝の深さ10-20kmで発生するものは浅部スロー地震と呼ばれる.本研究では,日本周辺で発生する浅部スロー地震の規模推定を行い,過去に推定された深部スロー地震の規模と比較を行った.その結果,全く異なる温度圧力環境で発生する浅部と深部スロー地震は,最大規模には相違点がある一方,地震波放出効率は同程度という共通点があることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スロー地震は沈み込み帯の歪蓄積・解放プロセスの一翼を担っているため,その活動を把握することが将来の巨大地震発生の検討に向けて重要である.陸上の観測網で捉えられる深部スロー地震は20年を超える観測実績がある一方,海域の観測網で捉えられる浅部スロー地震の観測の歴史は浅い.海域観測が整備される以前の浅部スロー地震活動を陸上観測網を用いて復元する試みがされているが,本研究結果は陸上観測網で検出されないことが必ずしも現象が発生していないことを意味しないということを指摘しており,これまでの研究の解釈に注意を喚起している.
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