研究課題/領域番号 |
18K13759
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
松室 尭之 龍谷大学, 先端理工学部, 助教 (60802923)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レトロディレクティブ / 自己収束ビーム / 誘電体共振器アンテナ / 平行平板導波路 / ビーム伝搬特性 / マイクロ波送電 / ビーム収集効率 / パッチアンテナ / レトロディレクティブシステム / 位相共役回路 / ビーム伝搬法 |
研究成果の概要 |
本研究において、送受電アンテナの両側でレトロディレクティブ動作を行うことにより形成される自己収束ビームの基本的性質を明らかにすることができた。特に、ビーム内に侵入した異物を回避する効果があることが新たに明らかとなった。また、直交2重モード誘電体共振器アンテナを点対称に接続することで、方位角および仰角に追従可能な平面レトロディレクティブアレーを実現できた。さらに、自己収束ビーム形成の原理実証に向けて平行平板導波路における2次元ビームの伝搬特性を明らかにし、多数の円穴を用いたビームプロファイルの測定手法を開発することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大電力の長距離マイクロ波送電システムを社会実装するためには、周囲への電波漏洩をいかに抑えるかという課題がある。本事業により、筆者らが提案した両側レトロディレクティブシステムの有効性を示すことができた。この技術は、沖合において風力や太陽光で発電されたエネルギーをマイクロ波により無線で沿岸まで伝送するために必要不可欠な技術という点で、二酸化炭素を排出しない持続可能なエネルギー利用の拡大に資するという社会的意義がある。また、提案システムの解析によりビーム内に侵入した物体を回避するという興味深い物理現象を明らかにすることが出来たという点において、特に学術的意義のある成果が得られたといえる。
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