研究課題/領域番号 |
18K13765
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
砂口 尚輝 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (60536481)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 小角散乱X線イメージング / X線CT / 乳腺 / 放射光 / 乳癌 / 小角散乱 / X線イメージング |
研究成果の概要 |
本研究では,乳房組織内の微小な腫瘍組織を描出するために,従来よりも高感度な小角散乱に基づくX線イメージング手法を提案した.提案手法に基づく装置を高エネルギー加速器研究機構(KEK)に構築し,腫瘍組織の撮像実験を通じて有用性を実証した.また,撮像データから高精度に小角散乱を推定するデータ処理手法を合わせて開発した.本手法を用いて,初年度は小角散乱の検出限界を評価した.その結果,微小カーボン粒子密度約0.07g/ml以上の描出能を持つことが分かった.また,実際に乳癌を有す乳腺組織を撮像し,石灰化が存在しない乳癌の領域にコントラストをつけることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の吸収コントラスト方式では生体軟組織の陰影が付きにくい.特にマンモグラフィーはこの吸収コントラスト方式に基づいており,病変の見落としが著しく多いことが指摘されている.本研究により本手法の腫瘍組織の描出能などが明らかになり,医学的に有用な結果が得られれば,新しいマンモグラフィー法として展開できる可能性がある.実際に乳癌を有す乳腺組織を撮像し,石灰化が存在しない乳癌の領域にコントラストをつけることができ,今後撮像の高速化を行い,生体組織の新しい解剖学情報や乳癌のDCISの発生メカニズムなどを本手法で明らかしたい.
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