研究課題/領域番号 |
18K13822
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
田井 政行 琉球大学, 工学部, 助教 (70646596)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腐食 / 摩擦接合継手 / ボルト軸力 / すべり耐力 / 高力ボルト / 残存軸力 / 連結板 / トルシアボルト / 残存耐荷力 |
研究成果の概要 |
腐食減肉が生じたトルシアボルトの残存軸力について,ボルト頭部とナット部の腐食減肉に伴う軸力低下メカニズムを解析的に明らかにした.そして,解析結果に基づき,ナット換算減肉量を用いた2乗和平方根減肉量による残存軸力評価法を提案した.実腐食したトルシアボルトの腐食減肉量と残存軸力の計測結果との比較より±15%程度の精度で残存軸力を評価できることを示した. 腐食連結板を有する摩擦接合継手のすべり耐力を評価可能な解析モデルを構築した.その結果,減肉に伴い連結板で降伏が生じることで軸力を減少させ,すべり耐力を低下させることを示した.解析結果に基づき,腐食換算断面積によりすべり耐力を評価できる可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,重度の腐食劣化により大規模な補強や通行止め等が行われており,腐食劣化した鋼橋の安全性に対する適切な維持管理手法の構築が求められている.本研究成果は,鋼橋の中でも腐食劣化が著しい高力ボルト摩擦接合継手のすべり耐力評価における有益な知見を示している.提案している評価手法を用いることで,鋼橋において腐食減肉が生じた高力ボルトや連結板の取替えといった診断の一助になるものと考えている.
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