研究課題/領域番号 |
18K13834
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2022) 東京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
渡部 哲史 京都大学, 防災研究所, 特定准教授 (20633845)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 気候変動 / 流出量 / 統計的ダウンスケーリング / バイアス補正 / 水文気象 / ダウンスケーリング / 河川流量 / 水文モデル / 陸面過程モデル / 降水量 / 気候変化 / バイアス補正手法 |
研究成果の概要 |
本研究では流出量に関する統計的ダウンスケーリング手法について、全球および日本域で既存の手法群の特徴と精度評価を行い、それぞれの領域に適した手法の提案および日本域において精度向上に資する流出量データセットを開発した。また、調査結果を基に手法に関する解説を公表するなど手法普及に貢献した。さらに、研究で整備したデータの活用を活用した気候変動の影響評価研究でも大きな成果が得られた。具体的には2019年から2020年における記録的な少雪の特徴について解明した。また、「気候変動を踏まえた治水計画の在り方」提言において公開されている将来変化倍率と同様の情報を平水流量や低水流量、渇水流量を対象として算出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流出量は河川流量を算出する上での基礎情報であり、これを効率的に求めることができることにより、数千年単位で存在する大規模な気候予測情報を有益に活用することが可能となる。洪水や渇水など気候変化によるリスクを解明することは水工学分野における世界的な課題である。本研究成果の活用によりそれらの解析が進展すると期待できる点に本研究の社会的意義がある。また、数値実験における中間出力値であり直接観測することが困難であることから、従来は解析が十分に行われていなかった流出量に着目した分析を行うという点は新規の試みである。今後の更なる分析や手法開発が期待できる点に本研究の学術的な意義がある。
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