研究課題/領域番号 |
18K13878
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 尚久 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (00755803)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 多点計測 / 遮音性能測定 / モード解析 / 有限要素法 / 実験 / モード展開 / 音波入射角度 / 遮音 / 入射エネルギー分布 / 伝搬モード分解 / 遮音測定 / 入射波分離 |
研究成果の概要 |
本研究は多点計測と矩形室のモード展開理論を組み合わせた音場の分析手法を提案し,遮音性能の計測へ応用したものである。提案する分析手法における細かなパラメータの設定方法や誤差要因を予め数値解析により整理した後に,実際の住宅居室を想定した空間において計測実験を行った。その結果,同一の壁構造でも室形状が異なると音源室からの音波入射特性が変化すること,また壁が持つ共振特性と入射・放射場のモードの整合性などに起因して遮音性能が変化することを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では同一の界壁構造であっても,それを挟む室形状の違いにより遮音性能が異なることを実証した。従来のエネルギー論的な方法によると十分には説明できなかった点を明確に説明することが出来た点は,学術的価値が極めて大きい。集合住宅隣戸間での遮音性能劣化は重大な苦情となりやすく,このような現象に対して学術的裏付けを与えることでユーザへの説明責任を果たすことができる。この点においては学術的価値だけでなく,社会への還元も極めて大きい。
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