研究課題/領域番号 |
18K13884
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 国立研究開発法人建築研究所 |
研究代表者 |
野秋 政希 国立研究開発法人建築研究所, 防火研究グループ, 主任研究員 (90535478)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 散水密度 / 火炎・熱気流 / 散水設備 / 飛散 / 蒸発 / 水滴 / 燃焼抑制 / 実散水密度 / スプリンクラー / 発熱速度 / 気流 / 火炎 / 散水 |
研究成果の概要 |
本研究では熱気流中における水滴の飛散および蒸発の挙動を、水滴の熱の釣り合いと力の釣り合いを考慮した推定モデルを構築すると共に、当該モデルの妥当性検証を目的とした実験を実施した。加熱強度をパラメータとした水の加熱実験の結果、水の単位時間単位面積当たりの蒸発量が水に加えられる正味の熱流束を水の単位重量当たりの潜熱で除すことで算出可能であることを確認した。また、火炎が有る場合と無い場合の散水密度分布確認実験の結果と本モデルの計算値の比較より、水滴径の小さい条件ほど火炎が有る場合の散水量と火炎が無い場合の散水量の比が小さくなるという傾向を本モデルで再現可能であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スプリンクラー等の散水設備は有効な火災拡大抑制手法として広く認知されているが、散水設備による火災拡大抑制効果の工学的評価手法が確立されていないことを一因として、性能的火災安全設計において散水設備による火災抑制効果が反映された事例は少ない。散水による火災拡大抑制効果の評価手法が確立されれば、建物の火災安全性を保つために必要な防火対策の選択肢が増え、建築設計の自由度の向上が期待できる。本研究成果は、散水設備から散水設備による火災拡大抑制効果の工学的評価手法の一部としての活用が見込まれる点で社会的意義がある。
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