研究課題/領域番号 |
18K13897
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
小野 悠 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70782986)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | インフォーマル市街地 / パブリックスペース / 居住環境 / アフリカ / ルサカ / キガリ / ナイロビ / 公共空間 / マネジメント / 社会的機能 / アフリカ都市 / 生活基盤施設 / ルワンダ / ナイロヒ / 都市計画 |
研究成果の概要 |
本研究はアフリカ都市のインフォーマル市街地における公共空間のマネジメントと社会的機能を明らかにすることを目的に実施した。ザンビア・ルサカの事例から、インフォーマル市街地では共同体的規制により空間的秩序が維持され、地域のコミュニティが醸成されることが分かった。ルワンダ・キガリの事例から、インフォーマル市街地において地域主体の居住環境整備が、政府・住民資金を動員できる住民管理組織の下で、住民間・地域間の合意形成の調整により実現していることが分かった。ケニア・ナイロビの事例から、インフォーマル市街地のパブリックスペースが住民間の社会的関係性を醸成する場として機能していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速に都市化する途上国都市では、都市計画の枠外で形成されるインフォーマル市街地が市街化の原動力となっている。インフォーマル市街地は、未確定な土地権利、脆弱な建築構造、基本的な生活インフラサービスの未整備など多くの問題を抱えており、世界的かつ緊急的課題となっている。本研究で明らかになったインフォーマル市街地における公共空間のマネジメントと社会的機能に関する知見は、多様な住民が共生しうる居住空間を地域主体で維持・形成する可能性を示唆するものである。さらに、近代的都市計画の下で無機質な空間と化した先進国におけるパブリックスペースのあり方に対しても示唆を与えるものである。
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