研究課題/領域番号 |
18K13928
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24010:航空宇宙工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
岡崎 峻 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 主任研究開発員 (00747751)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 熱制御 / 自励振動ヒートパイプ / 高自由度熱輸送経路 / 熱輸送 / 気液二相流 / 高熱輸送自由度 / 急激なベント / 加熱冷却の不均一性 |
研究成果の概要 |
高機能で低質量なシステム構築を目的とし,従来の自励振動ヒートパイプ(OHP)で用いられる蛇行配管を展開した逆止弁付き円形配管OHPを構築し,管の経路と加熱部と冷却部の数が性能に与える影響を評価した.水平設置条件で,蛇行配管OHPと円形配管OHPの双方で圧力進行波を観測し,熱輸送性能も同等であった.さらに,OHPの駆動には最低2セットの加熱部と冷却部が必要であり,セット数の増加で熱輸送性能は変化しなかった.よって,高自由度な配管構成,かつ,熱源と冷却部の構成でOHPの駆動が可能である.応用として,高熱抵抗の面間にOHPを適用し,アルミと比較して1/5の質量で熱抵抗低減と面内への熱拡散を実証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来研究される自励振動ヒートパイプ(OHP)は主に蛇行配管で構成されており,実利用において管構成の制約は応用を制限する要因になる.本研究では,配管レイアウトと加熱部と冷却部の配置に対してOHPが高い適応性を有していることを実証し,OHPを用いた空間分布する複数熱源とラジエータの熱結合やハニカムパネルへの適用など,低リソースでの高度な熱制御システム構築や新しいOHPの適用先を切り開くと期待される.また,複数点の圧力計測による圧力進行波の観測,加熱部と冷却部の数が動作に与える影響は,従来の蛇行配管OHPではほとんど評価されておらず,OHP動作原理の解明に資するデータである.
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