研究課題/領域番号 |
18K14037
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分26060:金属生産および資源生産関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大内 隆成 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (50555290)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 貴金属 / リサイクル / 乾式プロセス / 溶融塩 / 電気化学 / 白金族金属 |
研究成果の概要 |
持続型社会の確立には、スクラップ中に含まれる貴金属のリサイクルプロセスの開発が極めて重要である。貴金属は化学的安定であるため、従来のリサイクルプロセスでは溶解プロセスに強力な薬品を要する。さらに、スクラップは多様な元素を含み、それらの分離・回収には多段で複雑な工程を要するため、多量の有害廃液を排出する。本研究では、貴金属を溶融塩中に迅速に溶解するプロセス、および、溶解した貴金属を電気化学的に選択回収する新しいプロセスを開発した。開発した新規リサイクルプロセスは、簡便で廃液を一切排出せず、スクラップから貴金属を分離回収するプロセスとして有効である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
貴金属の需要は、我々の生活水準の向上、クリーンテクノロジーの導入に伴い、益々増加すると予想される。一方で、これらの貴金属の天然資源は、南アフリカやロシアなど限られた地域に偏在しており、我が国の安定的な資源供給のためには、使用済みの電子機器や自動車排ガス触媒からのリサイクルプロセスが極めて重要である。本研究では、簡便で有害廃液の発生のない、効率性と環境調和性を兼備した新規リサイクルプロセスを開発した。本研究で開発したプロセスが実用化されることで、貴金属のリサイクルがさらに促進することが期待される。
|