研究課題/領域番号 |
18K14095
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
伊村 芳郎 東京理科大学, 工学部工業化学科, 講師 (70756288)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ナノ結晶 / 形態制御 / 貴金属 / 触媒 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
金ナノ結晶の触媒特性は、担体や形状、別の金属との二元金属化により大きく変化する。本研究では、アルミナ、酸化鉄、酸化セリウムに担持された金ナノ金平糖および金-銀ナノ金平糖を作製し、その触媒特性について評価した。触媒特性評価は、1-フェニルエチルアルコールからアセトフェノンを生成する酸化反応を用いた。その結果、球状形態よりもナノ金平糖形態の方が高いアセトフェノン生成速度を示すことがわかった。また、担体が同じ場合では金ナノ金平糖よりも、金-銀ナノ金平糖の方が高い触媒活性能であった。さらに、担体として酸化セリウムを用いた場合が最も高い触媒活性能を示すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異方形態ナノ結晶は、球状形態とは異なる触媒特性を示すため、新規ナノ材料として期待されている。近年、異方形態化や二元金属化がもたらす触媒特性への影響については解明されつつあるが、担体の最適化まで踏み込んだ研究については検討されていないのが現状である。そこで本申請研究では、高い触媒活性能を持つ異方形態ナノ触媒を得ることを目的とし、「異方形態化」「二元金属化」「担体の最適化」がもたらす触媒特性への影響について明らかにした。本研究で得られた成果は、異方形態ナノ結晶の触媒材料としての実用化において非常に有益な知見になるものと考えられる。
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