研究課題/領域番号 |
18K14110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分29010:応用物性関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
但木 大介 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (30794226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 圧力センサ / 有機トランジスタ / 圧電性高分子 / ポリフッ化ビニリデン / 溶液プロセス / 分極処理 / 表面修飾 / 圧力マッピング / フレキシブルデバイス / フレキシブル圧力センサ |
研究成果の概要 |
本研究では、有機電界効果トランジスタ(OFET)層と、圧電性高分子であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)層とが一体となった、新規フレキシブル圧力センシングデバイスの開発に挑んだ。作製工程を進める中で克服すべき課題が顕在化したため、当初計画の全てを完了するまでには至らなかったものの、デバイスの実用化のために必要不可欠となる複数の基盤技術の確立に成功した。具体的には、PVDFセンサの出力特性を顕著に向上させるための新規ポーリング法を見出すとともに、単体のセンサが平面上に多数個配置された構造を有する二次元マッピングデバイスの開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって確立された新規ポーリング(分極処理)法および二次元圧力マッピングデバイスの作製法は、PVDFに代表される有機強誘電体材料を用いた圧力センシングデバイスの実用化を推進させるための重要な基盤技術であると言える。前者は、表面科学の研究分野に有用な知見を与えるだけでなく、低温溶液プロセスと結合可能な技術であることから、現在一般的に行われている、高温下での高電界印加を伴う高コストな方法に取って代わる画期的な方法ともなり得る。また後者は、デバイス実用化にとって非常に重要な、圧力センサの集積化のための第一歩となる基礎的な構造を有するセンサの作製技術であり、両者とも学術的・実用的意義は大きい。
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