研究課題/領域番号 |
18K14185
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
甲田 信一 分子科学研究所, 理論・計算分子科学研究領域, 助教 (10790404)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 体内時計 / シアノバクテリア / 時計タンパク質 / 数理モデル / 概日リズム / 反応モデル / ATP加水分解 / 階層性 / シミュレーション |
研究成果の概要 |
本課題ではシアノバクテリアの体内時計の中枢を構成する時計タンパク質KaiABC振動子の動作原理に関し理論研究を行った。特に、KaiB-KaiC複合体形成に焦点を絞り、その詳細な進行過程を理論的に提案した。本研究のでは既報の実験データを詳細に検討することで、見過ごされた重要な事実を理論的/数値的に立証した。例えば2020年にはKaiB-KaiC複合体形成速度の遅さの起源に関し、従来の説とは異なりKaiC側に遅さの起源が存在することを示した。また最終年度には、KaiB-KaiC複合体形成とKaiCのATP加水分解の協同関係の詳細を理論的見地から新たに提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体内時計は多くの生物が備える機能であり、その原理の解明は重要である。特にシアノバクテリアの体内時計はわずか3種のタンパク質から構成されており、時計の原理を分子レベルで理解するために格好のモデルである。本研究は振動子の発振において中枢的な役割を担うKaiB-KaiC複合体形成の機構を素過程レベルで明らかにした。これは振動子の分子レベルの動作原理の更なる理解につながるものと考えられる。
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