研究課題/領域番号 |
18K14197
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
所 雄一郎 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助教 (80709692)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 有機ケイ素化学 / 芳香族炭化水素 / 非共有結合性相互作用 / シクロファン / 分子性結晶 / 有機ケイ素 / 多環芳香族 / 有機結晶 / 発光 / キラリティー / 環化反応 / 有機ケイ素化合物 / 共役系分子 / 分子認識 |
研究成果の概要 |
1-フェニルシリル-2-メチルナフタレンの不斉二量化反応や二個のシリルナフタレンを架橋した化合物を基質とした分子内環化反応の検討を行ったが,目的のベルト状分子の合成に応用することが困難であることがわかった。そこで,9-ジシリルアントラセンと (S)-BINOLを組み合わせたキラルシクロファンをモノマーとしてベルト状分の合成を行うことを試みたが,ベルト状分子は得られなかった。シクロファンの単結晶X線構造解析を行うとケイ素とアントラセン環の間に特異な分子間相互作用が見られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により実験的かつ理論的に明らかにしたようなシランと芳香環間の非共有結合性相互作用に関する報告例は皆無に等しい。その相互作用発現の鍵は,本研究で創製した剛直かつケイ素とアントラセンが露出したシクロファンの分子構造にあると考えられる。本研究成果は有機ケイ素化合物を用いた結晶材料や超分子材料設計の新たな潮流を産み出し,有機ケイ素材料のさらなる高機能化に寄与するものと期待される。
|