研究課題/領域番号 |
18K14242
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 東北大学 (2019) 大阪大学 (2018) |
研究代表者 |
堀井 洋司 東北大学, 材料科学高等研究所, 助教 (90809485)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 分子ローター / LB膜 / 2次元膜 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、金属配位サイトを有する分子ローター錯体を合成し、金属イオンの存在下LB法を用いることで、分子ローター2次元集積体を合成した。AFMを用いた顕微鏡測定では、単分子膜に相当する厚さの膜状構造を確認しており、目的の構造体が生成していると思われた。また、薄膜の紫外可視吸収スペクトルでは、金属イオンとの反応前後において吸収スペクトルに明確な変化が見られず、集積後もローターの構造が保たれていることが示唆された。温度可変紫外可視吸収スペクトルにより、分子ローターの協奏的運動に伴う変化の観測を試みたが、現在までのところ相転移現象を示す証拠は得られていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、2次元分子ローターの集積によって、分子機械のミクロな運動が連動しあうことで、キラル反転を伴ったマクロな相転移へと発展するか検証することを目標とした。これは、単純な運動にとどまっていた分子機械を連結することで、より複雑な運動を実現しようとする試みであり、これが成功すれば分子機械研究に大きなインパクトを与えうる。研究の過程において、金属配位サイトを有する分子ローター錯体を合成し、LB法を組み合わせることで、2次元分子ローター集積体の構築手法を開発・実行することに成功した。
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