研究課題/領域番号 |
18K14266
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 埼玉県環境科学国際センター |
研究代表者 |
竹峰 秀祐 埼玉県環境科学国際センター, 化学物質・環境放射能担当, 専門研究員 (40512380)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 地下水 / 硝酸性窒素 / マーカー / LC/MS/MS / 人工甘味料 / 動物用医薬品 / ネオニコチノイド系殺虫剤 / 人工化学物質 |
研究成果の概要 |
本研究では、浸透水が生活系、畜産系、もしくは農業系のいずれに由来するかを判断するマーカー候補物質を選定し、それらのLC/MS/MSでの一斉分析法を確立した。確立した分析法で地下水や河川等の試料を分析し、マーカー候補物質を検出・定量した。土壌バッチ・カラム試験を実施し、マーカー候補物質の土壌浸透性について調べた。その結果、マーカー候補物質は土壌に浸透しやすく、マーカーとして適していることを確認した。硝酸性窒素濃度が高い地域の湧水のモニタリング調査から、人工甘味料は生活系の浸透水のマーカーとして有効であり、ネオニコチノイド系殺虫剤は農業系の浸透水のマーカーとして有効であることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マーカー物質を測定し各種浸透水の影響を個別に判断する手法は、地下水の由来ならびに汚染源を把握するための一つの方法となり得ることを示した。 我が国での地下水保全上の課題の一つとして、環境基準の超過率が最も高い硝酸性窒素等による汚染が挙げられている。本手法は、既存の化学分析法では判別が困難であった複合汚染の場合の汚染源の把握に利用できる可能性がある。
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