研究課題/領域番号 |
18K14274
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内山 峰人 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10779680)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高分子合成 / カチオン重合 / ラジカル重合 / 炭素-硫黄結合 / リビング重合 / 特殊構造高分子 / 周期構造制御 / 逐次重合 / 不斉カチオン重合 |
研究成果の概要 |
本研究では、炭素-硫黄結合を介した異種の重合反応の組み合わせにより、分子量に加え、周期構造や立体構造など自在に制御可能な重合系の開発を目的とした。選択的な炭素-硫黄結合の形成に基づく逐次カチオン/ラジカル重合系の開発や、この逐次重合や開環重合を炭素-硫黄結合の可逆的連鎖移動に基づくリビングカチオン重合と組み合わせることで、さまざまな周期構造制御を達成した。 さらに、炭素-硫黄結合への可逆的連鎖移動に基づく分子量制御を不斉カチオン重合に組み込むことで、主鎖の不斉と分子量の同時制御可能な不斉リビングカチオン重合系を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、炭素-硫黄結合の活性化や結合形成などに基づく連鎖重合や逐次重合、開環重合など複数の重合反応を組み合わせることで、新規精密重合手法を確立した。従来の手法では困難であった高分子の周期構造の精密制御が可能となり、学術的にも興味深く、この新規重合系の特徴を生かすことで、これまでにない高分子材料の設計が可能となる。とくに、主鎖中に周期的に炭素-硫黄結合は新しい分解性高分子材料として期待でき、環境問題の解決にも貢献できると考えられる。さらに、不斉リビングカチオン重合により、光学活性高分子の設計・合成が可能であり、光学分割材料への応用も期待できる。
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