研究課題/領域番号 |
18K14278
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 阿南工業高等専門学校 |
研究代表者 |
杉山 雄樹 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 講師 (90748998)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 高分子合成 / 環化付加重合 / 機能性高分子 |
研究成果の概要 |
アルキン又はアルキン/ニトリル [2+2+2]環化付加重合による,従来法では合成が困難な機能性高分子の合成を行った。本重合反応は,芳香環を構築しながら重合が進行するこれまでにない形式の重合反応であり,共役系高分子合成においては従来構造とは異なる構造を与えることができる。本研究では,含ヘテロ系共役系高分子としてチオフェンやインドール骨格に着目し,本重合に適応するモノマーの設計・合成を行った。設計したモノマーを重合したところ問題なく重合反応が進行し,従来法では合成が困難な構造を持つ共役系高分子の合成ができることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はアルキン又はアルキン/ニトリル [2+2+2]環化付加重合用いた,機能性高分子の創出を行った。創出された高分子は従来法では合成困難構造を持たせることができ,新しい機能・性能を持った高分子を合成することが可能と示唆され,本重合による機能性高分子の新しい精密合成法の提供ができると考えている。また,合成した高分子のひとつのポリインドールは,レドックスキャパシタ等の新しい材料として期待されているが,合成手段が限られており,得られる構造が限定されてしまっている。本研究により従来法とは異なるアプローチでポリインドール合成が可能と明らかになり,有機材料のさらなる進展に寄与できると考えている。
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