研究課題/領域番号 |
18K14372
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
望月 智弘 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任助教 (90748279)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 古細菌 / ウイルス / 超好熱菌 / ゲノム / 殻タンパク質 / 微生物 |
研究成果の概要 |
熱水などの極限環境に生息する超好熱古細菌に感染するウイルスのうち、代表者が過去に単離し、ゲノムサイズが最も小さくシンプルなClavaviridae科ウイルスAPBV1の解析を行った。ウイルス粒子を構成する4つの構造タンパク質の解析では、主殻タンパク質は単独でウイルス様粒子を構成し、粒子内の局在が不明だった1つのタンパク質は粒子の表層部に付加されていることが明らかになった。新たな熱水サンプルから単離したAPBV2とAPBV1のゲノム配列を比較したところ、両者は極めて高く保存されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で解析したAPBV1ウイルスの殻タンパク質は、長細い桿菌型に自己会合する珍しいタンパク質であることが明らかとなった。タンパク質工学的観点からの利用も見込まれるため、福井大学との共同でこの成果で得られた技術的知見について特許出願を行った。4種ある構造タンパク質の粒子内局在も徐々に明らかになりつつあることから、今後は遺伝子組換法を用いた配列改変なども行うことで、将来的にはコンタミと無縁なワクチンを生産するための新たなウイルスベクターとなることも期待される。 また、古細菌ウイルスの多様性を理解することで、数十億年に亘るウイルスの起源や進化の解明にも繋がることが期待される。
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