研究課題/領域番号 |
18K14392
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 晃代 名古屋大学, 生命農学研究科, 招へい教員 (40727640)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | N末端 / ペプチドタグ / 大腸菌 / 翻訳 / N末端ペプチドタグ / 新生鎖 / SKIK / コドン / 発現量 / タンパク質生産 / タンパク質 / 難発現 / ペプチド |
研究成果の概要 |
これまでの申請者らの研究により、大腸菌や酵母などで生産性の低いタンパク質をコードする遺伝子の開始コドン直後にSer-Lys-Ile-Lys(SKIK)をコードするDNAを挿入することで、その生産性が向上することを明らかとしてきた。本研究においては、SKIKコードコドンの挿入により、転写ではなく翻訳工程が効率化していることを明らかとした。また、コドンの影響は認められず、SKIK以外の配列においてもタンパク質生産向上効果が認められた。このことから、翻訳で生じる新生鎖がタンパク質自身の生産性に影響する可能性が明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある特定の機能を有するタンパク質(機能性タンパク質)を、組換え発現系を用いて安価・簡単・大量に生産する技術は、ライフサイエンス研究および産業を支える柱の一つであり、その重要性はますます高まっている。しかし、タンパク質の種類によっては、微生物等で簡単に生産されないものも存在し、それがなぜなのかははっきりわかっていない。 本研究で得られた成果は、これまで生産の難しかったタンパク質を、簡単に大量に作ることを可能とするための基盤技術開発のひとつであり、将来的に、医薬品や化成品、食品等の産業における様々な製品の製造プロセスを効率化できたり、低コスト化できたりする可能性がある。
|