研究課題/領域番号 |
18K14463
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
尾上 典之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 主任研究員 (50613121)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | カキ / 多収 / 近親交配 / 近交弱勢 / 高次倍数体 / ヘテロ接合度 / 六倍体 / GBS / RAD-seq / 果樹育種 / マーカー近縁度 / NGS / 量的多型 / 近縁度 |
研究成果の概要 |
カキ育種では、近親交配が進んでおり、その悪影響である近交弱勢による生産性低下が大きな問題となっている。本研究は、近交弱勢の研究にこれまで用いられることが少なかった、ゲノム情報を活用することで、カキにおける近交弱勢の実態を明らかにしようとするものである。ゲノム情報から近親交配の強さを推定することで、近親交配が進むにつれて、果実重、収量および樹勢の低下、また結果樹齢の遅延が生じることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果樹の交雑育種において、近親交配は生産性を低下させる大きな要因の一つである。果樹は、果実が実るまで長い年数を必要とすること等から、少ない世代で優良品種を生み出すため、少数の優良品種を交雑親として用いる傾向があり、近親交配に陥りやすい状況にある。近親交配を避けて、高生産性個体を効率的に育種する手法の開発は、果樹では大きな課題であるが、研究が十分進んでいるとは言い難い。本研究により、ゲノム情報を元にして、遠縁にあたる両親の組合せを選ぶことで、集団全体としての生産性向上につながり、高生産性個体を育成する有効な手段になりうると分かった。
|